この記事でわかること
- ネットショップの2つの形(モール型 / 自社型)
- 何を売るか(在庫を持たない選択肢)
- 必要な費用の内訳
- 開業までの5ステップ
- 必ず対応が必要な法律
- 始めてから直面すること
ネットショップの2つの形(モール型 / 自社型)
まずここを理解しないと、比較のしようがありません。
| モール型 | 自社型(ショップ作成サービス) | |
|---|---|---|
| イメージ | 商業施設に出店する | 路面店を構える |
| 集客 | モール自体に客が来る | 自分で集める必要がある |
| 手数料 | 販売手数料が高めの傾向 | 月額+決済手数料の構成が多い |
| デザイン自由度 | 制限がある | 自由度が高い |
| 顧客との関係 | モールの顧客という側面が強い | 自分の顧客として積み上がる |
最初の1店舗なら、集客の当てがあるかで選ぶのが現実的です。SNSやブログで発信できるなら自社型でブランドを育てられます。まったくゼロからなら、人が集まっている場所に出すほうが早く売れる可能性があります。
何を売るか(在庫を持たない選択肢)
副業でネットショップを始めるとき、最大のリスクは売れ残った在庫です。これを避ける方法があります。
デジタル商品を売る
電子書籍、テンプレート、写真素材、イラスト、音源など。在庫という概念がなく、原価もかからないのが強みです。作る手間はかかりますが、売れ残るリスクはありません。
受注生産・オンデマンド
注文が入ってから作る形。オリジナルグッズを注文ごとに製造・発送してくれるサービスを使えば、在庫を持たずに物販ができます。
ハンドメイド作品
自分で作れるものがあるなら、材料費だけで始められます。制作時間が販売数の上限になる点は理解しておきましょう。
仕入れて売る場合の注意。「必ず売れる」という前提の仕入れは危険です。また中古品を反復して売る場合は古物商許可が必要になることがあります。扱う商材によっては別途許認可(食品、酒類、化粧品など)が必要です。
必要な費用の内訳
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ショップ利用料 | 月額制・無料プランなどサービスにより異なる |
| 決済手数料 | 売上に対して発生。ここが実質的な原価になる |
| 独自ドメイン | 自社型で使う場合。年間1,000円前後〜 |
| 商品原価・材料費 | デジタル商品なら実質ゼロ |
| 送料・梱包資材 | 物理商品の場合。見落とすと利益が消える |
| 撮影・画像編集 | スマホでも可。ただし写真の質は売上に直結する |
※料金体系・手数料率はサービスごとに異なります。契約前に必ず公式サイトでご確認ください。
「無料で始められる」の中身を確認してください。月額が無料でも決済手数料が高めに設定されている場合があります。売上が増えたときにどちらが有利かは、想定する販売額によって変わります。
開業までの5ステップ
- 売るものを決める:在庫リスクの小さいものから試すのがおすすめ
- ショップ作成サービスを選ぶ:お試し期間があれば管理画面を触ってみる
- 商品ページを作る:写真・説明文・価格。写真がいちばん効きます
- 決済と配送を設定する:送料の設定を間違えると赤字になるので慎重に
- 法定表示を整えて公開する:次の章で解説します
必ず対応が必要な法律
ここは「やったほうがいい」ではなく義務です。個人でも例外ではありません。
特定商取引法に基づく表記
ネットで商品を販売する場合、販売者の氏名・住所・連絡先、販売価格、送料、支払方法、引渡時期、返品の可否と条件などの表示が必要です。多くのショップ作成サービスには入力欄が用意されています。
個人事業主が自宅住所の公開に不安がある場合の取り扱いについては、利用するサービスの案内や、必要に応じて専門家に確認してください。
個人情報の取り扱い
購入者の氏名・住所を預かることになります。プライバシーポリシーを整備し、情報の管理に注意してください。
景品表示法
実際より著しく優良・有利だと誤認させる表示は禁止されています。根拠のない「No.1」「最安値」表示は避けてください。
商材ごとの規制
食品、酒類、化粧品、医薬部外品、中古品などはそれぞれ別の許認可や表示ルールがあります。扱う前に必ず確認してください。
始めてから直面すること
- 作っただけでは誰も来ない:自社型は特に、SNSやブログでの発信が前提になります
- 送料と手数料で利益が薄くなる:価格設定は最初にきちんと計算しておく
- 問い合わせ対応が発生する:本業がある人は返信のタイミングを決めておくと楽です
- 確定申告が必要になることがある:所得が一定額を超える場合。税金の基本を参照してください
集客のためにブログを併設する人も多くいます。その場合はWordPressブログの開設手順もあわせてどうぞ。
よくある質問
- Q. 開業届は必要ですか?
- A. 事業として継続的に行う場合は提出が必要とされています。判断に迷う場合は税務署にご確認ください。
- Q. 在庫を持たずに本当に始められますか?
- A. デジタル商品やオンデマンド製造を使えば可能です。ただし「作る手間」はかかるため、無からお金が生まれるわけではありません。
- Q. 会社にバレませんか?
- A. 副業の可否は勤務先の就業規則によります。また特定商取引法の表記で氏名等の公開が必要になる点も踏まえて判断してください。
- Q. どのくらいで売れるようになりますか?
- A. 商材と集客力によって大きく異なります。開店してすぐ売れるとは限らず、認知を広げる活動が必要になるのが一般的です。